介護中に介護者が怪我してしまった場合の対処法とは?
頻度としては多くないものの、介護福祉士が介護者のケアをしていて、時折怪我をしてしまうケースもあります。
介護福祉士は医療ケアは行えないことになっていますが、傷の処置に関しては介護福祉士でも対応可能です。
例えば、擦り傷や切り傷、火傷など。
介護中に転倒してしまって膝を擦りむいたりといった事は充分考えられます。
そういった時に消毒をしたり、絆創膏や包帯を使用する事は認められています。
皮膚を剥がしたり、切ったりなどの行為は医療行為と見なされるのでできません。
あくまで応急処置のようなケアであれば対応可能と認められています。
介護中に介護者が怪我をした場合、まずは安全な場所に移動しましょう。
そして出血がある場合は、血液を止めるために圧迫止血を行い、包帯で傷口を覆います。
骨折や捻挫の場合は、安静にして患部を安定させます。
怪我の状態によっては、病院や救急医療機関を受診する必要があります。
行きつけの病院やあるいは施設と提携しているクリニックに連絡できるように、連絡先を常に確認しておきましょう。
怪我をしたことを速やかに事業所や上司に報告し、適切な対応や記録を行います。
仮に怪我をしてしまっても慌てることなく、まずは目の前の介護者の状態を確認し、適切なケアを行い、症状によっては医療機関や施設の判断を待ちましょう。